そよかぜきまぐれ号です
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滋賀の環境学習メールマガジン(2014.6.20発行)
そ よ か ぜ 「きまぐれ通信」
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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(号外)環境学習に関する情報を、きまぐれにお届けします
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1. ビワマス博士・桑原所長のコラム
2. 6月から7月の参加イベント
3. 博物館・講座、など
4. 助成金・募集、など
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予約などについてご確認の上、各イベントにお出かけください。
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| 1 + ビワマス博士・桑原所長のコラム
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バイカル湖のヨコエビ
バイカル湖については前回紹介しましたが、約3,000万年という歴史に加え、
31,722平方キロメートルという広大な面積と最大水深1,642mという特有の環境
は、多くの固有種を生み出してきました。なかでも、ヨコエビの仲間は300種
近く知られていて、その9割以上が固有種と言われています。
ところで、皆さんはヨコエビをご覧になったことがありますか。エビと名前
が付いていますが、どちらかというとダンゴムシに近い仲間で、深海から山の
落ち葉の下までいろんな環境に生息しています。日本で見られるヨコエビは、
1cm弱と小さく灰褐色をしたあまり目立たないものがほとんどです。ところが、
バイカル湖にすむヨコエビは多種多様です。湖岸付近の岩場には、形はいわゆ
るヨコエビ型でも大きいものから小さいものまでいろいろです。また、色も緑
色のものや赤いもの、あるいは紫色のものと色とりどりです。10-20mほど潜っ
たところの砂地には、体長5cmはあろうかという大きさで長い足を持ち、背中
には1対の長大な棘を持つAcanthogammarusと呼ばれる種類がすんでいます。
実は、岩場にすむ色とりどりの種類にも背中に棘を持つものがたくさんいます。
これは、外敵から身を守るために発達してきたものでしょう。また、バイカル
湖は巨大な水塊を持っていますから、水面付近から水深1000m以上の深さまで
泳ぎ回っているヨコエビも生息しています。淡水域に生息するヨコエビで遊泳
性のものは少なく、日本では琵琶湖の固有種であるアナンデールヨコエビが唯
一です。ただ、これも常に泳ぎ回っているわけではなく、昼間は湖底に横たわ
っているので、バイカル湖の遊泳性ヨコエビはやはり際立っているといえるで
しょう。
ヨコエビの飼育はなかなか難しいのですが、リニューアル後はぜひこのバイ
カル湖にすむ個性的なヨコエビを展示したいと計画していますのでご期待くだ
さい。
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| 2 + 6月から7月の参加イベント
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1. 江戸の口上と英語落語
日時:6/21(土) 14:30-
場所:滋賀県立図書館 (大津市)
問合せ:滋賀県立図書館 TEL:077-548-9691
http://www.pref.shiga.lg.jp/hodo/e-shinbun/ma31/20140606.html
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