年末年始のイベントたっぷりでお届け メールマガジンそよかぜです
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滋賀の環境学習メールマガジン(2014.12.19発行)
そ よ か ぜ 「きまぐれ通信」
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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(号外)環境学習に関する情報を、きまぐれにお届けします
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1. ビワマス博士・桑原所長のコラム
2. 12月から1月の参加イベント
3. 博物館・講座、など
4. 助成金・募集、など
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予約などについてご確認の上、各イベントにお出かけください。
◇滋賀県冬の節電ウォームアクション2014-2015◇
-家庭で、職場で、県民みんなで取り組む節電対策-
http://www.pref.shiga.lg.jp/d/new-energy/setsuden/2014-2015huyu.html
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| 1 + ビワマス博士・桑原所長のコラム
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湖魚を食べるということ
そろそろ、多くの湖魚がおいしい時期になってきました。これから春にかけ
て、氷魚にイサザ、アユにスジエビ、ニゴロブナにホンモロコ等々。いろいろ
な種類の湖魚が漁獲され、川魚屋さんに並ぶようになります。
さて、この時期一番おいしい湖魚は何でしょうか。まずは、氷魚ではないで
しょうか。釜揚げにして二杯酢で食べると、つるっとした舌触り、噛むとじん
わりと地味が出てきてとってもおいしいものです。私が琵琶湖文化館に就職し
たばかりの30年ほど前、この時期仲買さんのところへ展示用に氷魚を買いに行
くことがありました。ところが、1kg20,000円から30,000円もするので、100g
とか200gという買い方をしていました。当時は、養殖用の種苗として全国に出
荷されていましたので、これほどの高値で取引されていたのです。ですから、
これを食べるなんてもってのほかといった感じでした。今では、全国シェアも
下がってしまい、生きた状態でも浜値で数千円。ちょっとだぶつくと鮮魚とし
て出荷され、手ごろな価格で私たちの食卓にも上るようになりました。
この時期のもう一方の雄(ゆう)というと、イサザがあげられるでしょう。冲
曳きで獲れたイサザは骨が柔らかくじゅんじゅんでも唐揚げでも、また佃煮に
してもおいしくいただくことができます。かつては500tほどの漁獲量があり、
1kg500円程度で買うことができましたので、機会があればたくさん買って、仲
間と一緒にすき焼きにしてよく食べたものでした。ところが、ここ20年近く年
変動は多少あるもののほとんど獲れなくなり、値段も高くなって食べる機会も
無くなってしまいました。昨年は少し多く獲れたようですが、漁師さんたちは
なかなか売れずにもてあましていました。獲れなかった時期が長く、一般の人
にとっては身近な魚では無くなっていたのかもしれません。
旬の湖魚をおいしくいただきながら、漁に関わる人たちもみんな潤ってい
く、そんな環境にみんなで戻していきたいものです。
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