伊吹山の麓で、棚田ボランティア
こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
台風が迫ってますね~ 皆さん、お気をつけて。
5月のことですが、米原市の伊吹山の麓、姉川の上流の小さな集落「小泉」地区へ、棚田ボランティアに行ってきました。
棚田保全では草刈りが大事な作業。そこで、今回は草刈り機の使い方を教えていただいて、実際に棚田で草刈りを行いました。
教えてくださったのは、北部森林組合の伊夫伎さん。
(余談ですが、米原にはイブキ姓がたくさんおられますが、伊吹山の伊吹を姓に使うのは恐れ多いとのこと。それで、伊夫伎さんや息吹さん、伊富貴さんなどバリエーション豊かにイブキ姓がおられるとのことです。)
普段、山林で草刈り機を1日中使っておられるとのことで、安全、使い方、メンテナンスなどを凝縮して教えていただきました。
伊夫伎さんら、山仕事で草刈り機を使っておられる方は、1日で7~8枚も草刈り機の替え刃を用意しておられ、休憩の度に、刃を変えて仕事をするそうです。替え刃は日々、研ぎ器で目立てを行うことで、楽に草が刈れるので、作業する体への負担も、機械への負担も違うそうです。1日8時間、1週間草刈り機を使うことを考えると、刃を良い状態にしておくのは、相当大事なことです。
これまで、草刈り機の刃は、消耗品と考えていた私。道具はやはりメンテナンスをしてナンボなんですね。
ちなみに、他から持参されておられた草刈り機の刃は、角がなくなっており、「そりゃ切れんわ~」という状態でした。
そして、伊夫伎さんによる実演。
軽々と草刈り機を扱って、草を刈っていかれます。まるで、絨毯の上でコロコロをするかのようです。
当然、草が少ない所なのですが、草刈り機と腰の動き、足の運び方、刃の角度、刈った後の草を右へ集める流れと、とてもスムーズです。
私のへっぴり腰とは大違い。私は、草刈り機を振り回して、無駄にガソリンを使い、トラ刈りになるという状態です。
参加者の皆さんと少し練習してから、いざ棚田へ。
斜面や細い畔の草を刈っていきます。
偉大な伊吹山を仰ぎ見て、時々気を引き締めながら草を刈りました。
終了後、皆さんでハイチーズ。
お話を伺うと、なんと愛知県から来た方も!この方は何かボランティアをしたくて、検索していたそうです。しかし、大抵のボランティアは大学生などの若者向きだったそうで、大人が参加できるボランティアないかなぁと思っていたところ、「しが棚田ボランティア」にヒットしたそうです!
遠くからのご参加、ありがとうございます!滋賀の棚田ファンがまた1人増えましたよ。
また、すぐ近くに住んで20年になるのだが、こんな棚田があることを全く知らなかった。知ったからには、ドンドン手伝うよ!と小泉の棚田保全に通う方も。
そして、参加の女性方に、草刈り機の扱いが大変ではないか?と聞きましたら、意外にも「草を刈っていく作業が楽しい」「刈れた結果が見えていくから、励みになる」と、草刈り大好きなお返事。
地元小泉地区の嶋野さん(伊吹山スロービレッジ)も、実は大阪から移住されています。
新しい人との出会いを楽しめるのも、棚田ボランティアの魅力です。
昼食を食べたのは、大きな大きな古民家。
空き家になっているそうで、小泉の地域づくりの拠点として、今後整備していくそうです。
午後は、棚田の田植えのお手伝い。
こちらは、棚田オーナーのお母さんと娘さんが手植えでしておられます。
この娘さん、小学5年生ですが、よく働きます。田んぼが大好きなんだそうです。
去年は、鹿に入られて、ほんの少ししか食べられなかったけど、獣害対策をして今年こそは、たくさん食べたい!とのことです。
伊吹山と姉川の渓谷が迫る棚田。清らかな水で、すくすく育って欲しいものです。
(今頃はだいぶ大きくなっているのでしょうね。見に行かなければ。)
小泉地区では、来る7/26(日)にも棚田ボランティアの活動が行われます。
ぜひご参加ください!
詳細は、こちら 「棚田ボランティアの募集(米原市小泉)」について をご覧ください。
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