淡海こどもエコクラブ交流会 実施しました!
こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
環境学習センターでは、滋賀県のこどもエコクラブの事務局として、県内の皆さんの活動を支援しています。
「淡海こどもエコクラブ活動交流会」は、活動を発表し、みんなが刺激を受けて、知恵や力をもらって、次の活動へ励んでもらおうと毎年実施しています。
先日の12/20(日) 琵琶湖博物館 ホールで実施しました様子をお知らせします。
参加団体は、13エコクラブ、なんと177名がご参加くださいました。
(ちなみに、滋賀県全体では今年度126団体、5713名のメンバーと483名のサポーターが活動してくださっています。11月末時点)
午前中は各クラブの発表、午後は体験交流プログラムと表彰式です。
◆1番目の発表は、栗東市で活動しておられる「たまて林」さん。
今回は、子どもたちがフィールドの畑でお芋を育て、下戸山はなもも市の子ども出店で販売し、次の活動や販売に向けて企画していくということを発表されました。
1番ということでしたが、堂々と発表してくださりました。
発表後は、審査委員と質疑応答です。審査委員は、篠原琵琶湖博物館館長、辻村さんMOH通信編集長、古谷さん滋賀県総合教育センター主幹の3名です。
◆2番目は、大津市のぼてじゃこワンパク塾さん。
フィールドのぼてじゃこ繁殖池や農園を中心として、生きもの大好きの子どもたちが生物調査をした活動です。
それぞれ、とても深く調べてくださっていて、発表だけでは収まらないことが想像されます。
◆3番目は、アイキッズ エコアイディアキッズびわ湖さん
食をテーマに活動し、今年は琵琶湖八珍を全て活動で取り上げて、琵琶湖での食材の確保から調理など地域の方や専門家と一緒に行い、滋賀の食について考えておられます。
これら全てを食べられたんですね。うらやまでぃーです。
来年はどのような食のテーマを掲げられて活動されるのでしょうか。楽しみです。
◆4番目は、甲賀市の油日小学校エコ委員会さん。
なんと、カラフルな忍者が登場しました!ビオトープに薬草園があるそうで地域由来の10種の薬草を育て、学習で活用しておられるそうです。忍者と薬のまち、甲賀ならではです。
エコ委員さんが油日小学校の活動の中心となり、学校のヒーローだそうです。
◆5番目は、NPO子どもネットワークセンター天気村こんぺいとうクラブさん。
太鼓の音と共に子どもたちが活動とその思いを大きな声で発表してくれました。
琵琶湖の源流の森での体験から川を経て琵琶湖、沖島での食など、上流から下流までをぐるっーと体験されました。
琵琶湖の外来魚問題では、「外来魚を食べて減らそうと言うけれど、売ってないやん!」と子どもの視点で表現してくれました。
沖島には、これからの暮らしのヒントがあるそうです。昨年度ESD研修会が沖島で催されましたが、子どもも沖島の暮らしを見て、これはっ!と思っているんですね。子どもの思い、大人の思い、それぞれを出し合うと、いい未来が作れそうです。
◆6番目は、なかす野洲川たんけん隊、やすたんの皆さんです。
地域の昔話の紙芝居で聞いて、その昔話を実際に地域で体験されました。
たらい舟に乗って野洲川へ漕ぎだしたり、昔話の舞台となっている地域でおじいさんおばあさん達に昔の様子をインタビューしたりと、今と昔を比べながら自分たちのまち野洲を体験しておられました。
スライドも紙芝居風にアレンジしておられ、工夫を感じます。
◆7番目は、大津市立瀬田北中学校 科学部の皆さんです。
長年続けておられる地域を流れる長沢川の研究活動を発表してくださりました。
地域の川を科学的な視点で研究を続けてくださっていることが、他の活動の目標にもなります。
スライドも生徒さんが作り、操作も自分たちでやってくださります。
◆8番目も、中学生による発表、大津市立伊香立中学校 アクアリウム部の皆さんです。
学校にはたくさんの水槽があり、そこで魚類を始めとする水生生物を繁殖しておられます。
特にメダカを育て、地域の祭などで販売し、そのお金を東日本大震災で被災した石巻へ送る活動を中心に行い、先輩たちから引き継ぎ、これまでの5年間で50万円以上を寄付しておられます。
◆休憩をはさんで、9番目は、大津市の浜大津保育園さんのおやおや?浜保クラブさんです。
お手製の映像と音楽と共に、子どもたちが歌い話してくださります。
長等公園へお散歩にでかけた時に、1匹のカエルと出会いその世話を通して生き物の世界と向き合っていく様子が表現されていました。
町中の保育園さんですが、自然と関わることはいっぱいあるんですね。
◆10番目は、大津市子ども会ジュニアリーダークラブKIDSさんです。
KIDSさんは、中高校生が中心となり、子ども会のリーダー活動だけでなく、外来魚を釣り食べるびわこエコフィッシングを企画し運営しておられます。
制服姿で登場され、劇を演じ、さらに動画と連動させておられました。
◆11番目は、大津市の和邇で活動しておられる、しがkidsエコクラブさんです。
今年の夏頃から活動を始められ、子どもたちが地域の公園で会議をして活動を決めて、実施しておられるそうです。
ほんのすぐ近くの身近な場所を好きになる活動へつながっています。
◆12番目は、長浜市の湯田小学校 5年生ゆ~たん さんです。
5年生90名を代表して、子どもたちが参加してくださりました。
5年生が1年間「生きものがたり湯田小から」として、琵琶湖と地域のつながりを学ぶ学習を発表してくださりました。
大きな絵図には、たくさんの付箋が貼られ、子どもたちの発見や学びが書かれています。
◆最後の発表、13番目はGOキッズ 下之郷遺跡キッズクラブさんです。
貫頭衣や弓矢を身につけての登場です。
遺跡?歴史?と思われるかもしれませんが、昔と今の暮らしを体験し、未来につながっていく活動です。
火おこしや織物体験、そして当時の人が食べていたであろう食の体験や地域の人との交流を通して多くのことを学んでくださっています。
と、休憩をはさんで午前中2時間半、皆さんが発表をし、また聞き、時には質問をして(時間の関係で少ししかお聞きできず申し訳ありませんでした)、過ごしてくださりました。
午後は、博物館の自由見学と、体験コーナーです。
琵琶湖博物館のはしかけグループ「ほねほねクラブ」さんが、骨にさわってみよう体験を実施してくださりました。
自分の身体の中にある骨なのですが、普段、骨って意識していません。
あらためて、動物の骨を触りながら、身体の骨格の仕組みを体験しています。
こちらは、「地球温暖化防止活動推進員さん」による、食とエネルギー体験。
食べ物の旬クイズや旬以外には多くのエネルギーを費やして生産されていることなどを楽しく学びます。
そう言えば、昨日はクリスマスでした。ケーキに乗っているイチゴ。旬は冬と勘違いしていませんか?
こちらも、「地球温暖化防止活動推進員さん」による体験。火おこし体験。
中学生がうまくコツをつかんで、火をおこしていました。
火は人間の生活の基本のはずですが、オール電化や都市化など、火を見る使う機会がなくなりつつあります。
ホール前には、皆さんが作られた活動の壁新聞が貼られ、発表だけで伝えきれなかった活動の良さや詳細を知ることができます。
また、サポーターの方同志と立ち話で交流しておられたり、私もサポーターの方々とこどもエコクラブ活動の運営やこの交流会のあり方などを話したりしていました。
普段活動で横のつながりがなかなかできないサポーターの方同志が集える場にも、わずかですがなっていました。
さてさて、1日を掛けて行ってきた交流会も終盤、表彰式です。
今回は、大賞が「NPOこどもネットワークセンター天気村こんぺいとうクラブ」さんに決まりました!
奨励賞は、「ぼてじゃこワンパク塾」さん、「瀬田北中学校科学部」さん、「伊香立中学校アクアリウム部」さん、「湯田小学校5年生ゆ~たん」さん、「GOキッズ下之郷遺跡キッズクラブ」さん
審査委員特別賞は、「なかす野洲川たんけん隊」さん、活動賞は、「たまて林の会」さん、「アイキッズ エコアイディアキッズびわ湖」さん、「油日小学校」さん、「おやおや?浜保クラブ」さん、「大津市子ども会ジュニアリーダークラブKIDS」さん、「しがkidsエコクラブ」さん
が受賞されました。
最後は、環境学習センター所長 ビワマス博士の桑原所長から「来年のガンバロー」とエールが送られ終了しました。
参加してくださった皆さん、支えてくださったサポーターの皆さん、見に来てくださった保護者の方、本当にありがとうございました!
午後の体験でご協力いただいた滋賀県地球温暖化防止活動推進員の皆さん、ありがとうございました。
また、教師塾からお手伝いくださった7名の学生の皆さんもありがとうございました。地域で様々な子どもの活動があることを知ってもらう機会となりました。
そして、交流会の運営や参加してくださったクラブへご支援くださっている公益財団法人平和堂財団さんにも、本当に感謝申し上げます。
来年に向けて、皆さんにどんな支援ができるか、交流会としてどんな形にすべきかなど検討して皆さんに喜んでもらえる交流会にしていきたいと思っています。ご期待ください!
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