遅くなりましたが、環境学習メルマガ1/15号です。
ちょっと時期が遅くなったものもありましたが、1/15号です
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滋賀の環境学習メールマガジン(2016.1.15 発行)
そ よ か ぜ 「きまぐれ通信」
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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(号外)環境学習に関する情報を、きまぐれにお届けします
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1. ビワマス博士・桑原所長のコラム
2. 1月から2月の参加イベント
3. 博物館・講座、など
4. 助成金・募集、など
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予約などについてご確認の上、各イベントにお出かけください。
「第三次滋賀県環境学習推進計画(仮称)素案」へご意見を!
これからの滋賀の環境学習の方向をつくる大事な計画です。
ぜひ皆さんのご意見をお寄せください。(〆切は1/18です)
http://www.pref.shiga.lg.jp/hodo/e-shinbun/de00/20151218-2.html
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| 1 + ビワマス博士・桑原所長のコラム
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セタシジミ
皆さんよくご存知のセタシジミ、琵琶湖の固有種で多いときは年間
6,000tほども漁獲のあった水産重要種です。日本に生息するシジミ類
の中では最も味がよいとされ、一般的には味噌汁や佃煮などに利用さ
れています。
琵琶湖博物館水族展示では、これまでこのセタシジミをなんとか展
示したいと思い工夫を重ねてきました。二枚貝の飼育はなかなか難し
く、年間を通して展示を維持するのはたいへんです。そんな中、今津
の漁師さんにお願いして捕獲することで、なんとか1年を通じて展示
することができるようになりました。しかし、それほど簡単ではあり
ません。セタシジミは繁殖時期をのぞく8~4月に漁獲することができ
ますが、水温の高い時期はすぐに死んでしまうため商品価値が低く、
実際の漁期は比較的水温の低い11~4月頃です。その中でも、長く飼育
するためには、最も水温の下がる1~3月頃に捕獲する必要があります。
また、マンガと呼ばれる貝曳き漁具で獲れることから、砂利の多いガ
レ場ではなく、砂泥底で獲る必要があります。ガレ場で獲れるシジミ
は比較的緑色が強く、美しく見栄えが良いのですが、獲るときにガレ
場の石と一緒にかき混ぜられて傷むため長生きしてくれません。それ
に対して、砂泥底で捕れるシジミは捕獲の時に傷みにくいので長生き
してくれます。ただし、砂泥底で獲れるシジミは黒くて見栄えはあま
りよくありません。それでも、水族展示では1年間生きてもらわない
といけませんので、見栄えにはちょっと目をつむって砂泥底のシジミ
を飼育しているというのが現状です。
さて、セタシジミは味噌汁や佃煮にして食べるとおいしいと先に書
きました。実は、他にもおいしい食べ方があります。かなり大きめの
セタシジミが手に入れば、アサリと同様バター焼きや酒蒸しにすると
とっても美味しくいただくことができます。ただ、セタシジミは他の
シジミに比べるとかなり厚い殻を持っています。そのため、目安とし
ては殻長3cm前後以上のものでないと身が小さくあまり美味しくあり
ません。もし、このくらい大きなセタシジミが手に入れば、ぜひ試し
てみてください。
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