「ムベ」がなりました
博物館環境学習センターの池田です。
ムベって知ってますか?
妖怪人間ではありません。植物です。
ツルで伸びて秋に実がなります。アケビに似ていますが、アケビのように割れません。
赤紫の卵のような実となります。中は、黒い種がたくさん入っていて、その種の周りに果肉がついています。
鳥や動物たちが、実を食べて、その種がどこかで糞と共に出て、再び新しい場所で育っていくのです。
博物館でいくつかなっていたので、試食することに。
あまーい香りがしています。
実を割ると、種がたくさん。種ごと口に入れ、果肉をなめると甘くて美味しい。
パクパク食べられるものではありませんが、秋の里の幸をいただいて嬉しい気持ちになりました。
調べてみると、皮も火を通して食べられるとのこと。(これは試していません)
その昔、天智天皇が蒲生野で無病長寿の霊果としてムベを献上するようにと話したことから、近江八幡では天皇家に献上されているものもあるそうです。
ちなみに「宜(むべ)なることかな」とは「いかにも、もっともなこと」との意味だそうです。
吐き出した種を植えてみようかな。またいつかムベを食べられるようになるのを期待しています。
関連記事