はじめてのシカ肉 開催しました!

BIWAちゃん

2013年11月30日 20:40

こんばんは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。

先日からお知らせしていました「はじめてのシカ肉」、実施しましたので、報告です!


朽木の道の駅に集合して、まずはみんなで「朽木ゴールドもみじ」さんへ。
こちらでは捕獲した鹿の解体を行っておられます。
松葉さんにお話を伺い、解体された鹿肉をどのように精肉するのか、実際を見せてもらいながらお話を聞きました。
初めて鹿肉の生肉を見てびっくりする参加者もありましたが、松葉さんの「命をいただいて、いかに無駄を出さないように、食べてもらえるように捌くか、命の大事さを常に考えています」との言葉を聞いて、普段の食事は全て命を得ていることに改めて気づきました。
滋賀では獣害対策として、多くの鹿が捕られていますが、ほとんどが食用に利用されず、廃棄物として処分されている状況です。松葉さんも何とかしたいと考えておられ、私たちもそのことを知り、今回の企画となった背景もあります。


松葉さんが作られた鹿肉のコンフィもいただきました。
今まで食べたコンフィはジューシーなものだったのですが、今回は乾燥させたジャーキー風で、これもまたうまい!
噛むと味が広がります。

会場を移して、森林公園くつきの森へ向かいます。

途中で、鹿を捕る「くくりわな」の実際を見せてもらいました。
獣道を見つけ、鹿が通る流れを判断し、鹿が足を置く場所を推察し、直径12センチのわなを仕掛けます。
文章で書くと簡単ですが、そこには鹿の行動を読み、どのように足を運んでわなのほんの小さな穴に足を入れさせるか、鹿を警戒させずにわなへと導く、猟師さんの経験や読みの全てが集約されています。
多く捕られる方だと、30のわなを仕掛け、ほぼ毎日1頭の鹿を捕獲されているそうです。

お昼前、森林公園くつきの森へ。高島森林体験学校の皆さんの絶大なご協力で、参加者の皆さんと鹿肉ソーセージづくりをしました。

親子で肉をこねて、羊の腸に詰めていく作業。
みんな集中しています。面白く楽しんでいるというより、食への真剣さが伝わってきます。



そしてそして、お昼はみんなが作ったソーセージとロース肉の焼き肉!
ソーセージは、市販のものと全く違う味!臭みもありません。
またロースも、参加者の方から「想像してたものと違う!うまい!」と絶賛です。

お腹がふくれたところで、鹿についてのお話です。

鹿の生態(90kg弱の体で2メートルもジャンプします)、獣害の状況、これからの人間と鹿や野生生物とのつきあい方などをお話ししていただきました。
美味しいお肉、解体場、獣害、猟と断片的な体験がお話でつながってきます。


最後に、大人は、じっくりと鹿猟や鹿肉の流通の実際など、深める時間に、子ども達は屋外で遊びながら鹿の存在を自然の中から見つける時間にしました。

参加者の皆さん、ご参加ありがとうございました。大津や草津からの運転お疲れさまでした。
朽木や鹿肉のファンが増えるとうれしいです。
そしてそして、ご協力いただき、開催にあたってご尽力いただいた朽木ゴールドもみじの松葉さん、高島森林体験学校の皆さん、本当にありがとうございました。


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