滋賀の環境学習メールマガジンそよかぜを発行しました!
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滋賀の環境学習メールマガジン(2012.6.15発行)
そ よ か ぜ 「きまぐれ通信」
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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(号外)環境学習に関する情報を、きまぐれにお届けします
☆★「ライトダウンジャパン2012」のご案内★☆
でんきを消すだけで、だれでも簡単に参加できます。
キャンペーン実施期間:6/21(木)-7/7(土)
http://coolearthday.jp/
+------+
|もくじ+---------------------------------------------------
+------+
1. ビワマス博士・桑原所長のコラム
2. 6月から7月の参加イベント
3. 講座・お楽しみ、など
4. 助成金・募集、など
*---------------------------------------------------------*
予約などについてご確認の上、各イベントにお出かけください。
+---+
| 1 + ビワマス博士・桑原所長のコラム
+---+-------------------------------
「琵琶湖のアユ」
今月も先月に続いてアユのお話です。
琵琶湖水系には、大きく分けて2つのタイプのアユがすんでいます。一つ
は、前回紹介した川を遡上するアユで、この時期河川中流部で石に着いたコケ
をたくさん食べて、ぐんぐん大きくなっていきます。
もう一つは、産卵期まで川に上らず琵琶湖の沖合を回遊して過ごすアユで
す。これらは大きくなっても10cm程度にしかならないことから、コアユと呼ば
れます。このコアユ、琵琶湖に生息する魚の中でも最も数の多いものの一つ
で、昔からたくさん獲れていました。ただ、アユなので美味しいのですが、傷
みやすくしかも大量に獲れることから、多くが肥料や家畜の餌になっていた時
代があったようです。それが今のように脚光を浴びるようになったのは、明治
から大正にかけて活躍された石川千代松博士が、コアユを河川に放流すると大
きなアユになることを発見されてからです。それ以降、放流用の種苗や養殖用
の種苗として全国に販売されるようになり、琵琶湖の漁業にとって最も重要な
魚種の一つになりました。残念ながら、最近は各地で種苗生産が行われるよう
になったことや、冷水病の発生などの影響で、琵琶湖のコアユのシェアはずい
ぶん下がってしまいましたが、鮮魚としての販売も含めて、琵琶湖の漁業にと
っては相変わらず重要な魚種になっています。
ところで、6月は琵琶湖独特のアユ漁が行われます。沖すくい漁と呼ばれ、
水面付近に浮いたアユの群れに高速で突っ込み、船の舳先(へさき)についた大
きな網ですくい取ってしまうという漁法です。たいへん勇壮な漁で、多いとき
にはひとすくいで100kg以上のアユが獲れることもあるそうです。6月になると
多くの漁師さんたちがこの漁を行います。湖西の白鬚浜あたりから琵琶湖の沖
合を見ると、高い櫓(やぐら)を建てた沖すくいの船を見ることができます。
続きを読む
滋賀の環境学習メールマガジン(2012.6.15発行)
そ よ か ぜ 「きまぐれ通信」
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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(号外)環境学習に関する情報を、きまぐれにお届けします
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キャンペーン実施期間:6/21(木)-7/7(土)
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2. 6月から7月の参加イベント
3. 講座・お楽しみ、など
4. 助成金・募集、など
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予約などについてご確認の上、各イベントにお出かけください。
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「琵琶湖のアユ」
今月も先月に続いてアユのお話です。
琵琶湖水系には、大きく分けて2つのタイプのアユがすんでいます。一つ
は、前回紹介した川を遡上するアユで、この時期河川中流部で石に着いたコケ
をたくさん食べて、ぐんぐん大きくなっていきます。
もう一つは、産卵期まで川に上らず琵琶湖の沖合を回遊して過ごすアユで
す。これらは大きくなっても10cm程度にしかならないことから、コアユと呼ば
れます。このコアユ、琵琶湖に生息する魚の中でも最も数の多いものの一つ
で、昔からたくさん獲れていました。ただ、アユなので美味しいのですが、傷
みやすくしかも大量に獲れることから、多くが肥料や家畜の餌になっていた時
代があったようです。それが今のように脚光を浴びるようになったのは、明治
から大正にかけて活躍された石川千代松博士が、コアユを河川に放流すると大
きなアユになることを発見されてからです。それ以降、放流用の種苗や養殖用
の種苗として全国に販売されるようになり、琵琶湖の漁業にとって最も重要な
魚種の一つになりました。残念ながら、最近は各地で種苗生産が行われるよう
になったことや、冷水病の発生などの影響で、琵琶湖のコアユのシェアはずい
ぶん下がってしまいましたが、鮮魚としての販売も含めて、琵琶湖の漁業にと
っては相変わらず重要な魚種になっています。
ところで、6月は琵琶湖独特のアユ漁が行われます。沖すくい漁と呼ばれ、
水面付近に浮いたアユの群れに高速で突っ込み、船の舳先(へさき)についた大
きな網ですくい取ってしまうという漁法です。たいへん勇壮な漁で、多いとき
にはひとすくいで100kg以上のアユが獲れることもあるそうです。6月になると
多くの漁師さんたちがこの漁を行います。湖西の白鬚浜あたりから琵琶湖の沖
合を見ると、高い櫓(やぐら)を建てた沖すくいの船を見ることができます。
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もうすぐ800万人!クイズやってます!
こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
琵琶湖博物館の来館者が、もうすぐ800万人を迎えます。
そこで現在、来館者数800万人達成日予想クイズを実施しています。
見事達成日を予想された方の中から20名に素敵なプレゼントを差し上げます。
館内の申し込みコーナーと、ハガキでの申し込みが可能です。
ふるってご参加ください。
ヒントや申し込み方法など、詳しくは琵琶湖博物館HPへ
取材してきました!田植え体験in魚のゆりかご水田
■□■参加者がいっぱい
5月12日(土)、滋賀県の野洲市で行われた田植え体験(須原魚のゆりかご水田協議会主催)に
参加してきました。始まる頃は小雨がぱらつき、とても寒かったですが、参加者は水田のオーナー
を中心になんと130名!しかも、東京から兵庫の子どもから大人まで、地域も年齢も幅広い方々が
参加していました。


■□■「魚のゆりかご水田」とは
「魚のゆりかご水田」とは、魚が琵琶湖と田んぼを行き来できるようにし、生きものと人間の共生を
めざして、かつての田んぼを復活させようとしている水田です。
まずは、ゆりかご水田協議会の堀彰男さんから、今から植える苗はどうやって育てられてきたか、
そして、今後どうなるのかを、写真を使って丁寧に説明していただき、その後、田んぼへと移動しま
した。
■□■いよいよ田植え体験
田んぼを前に、子どもも大人も興奮ぎみ。「きゃー冷たい」といいながら、長靴や裸足で田んぼに入
って、田植えをしました。
泥の中はぬるぬるで気持ちいいような悪いような。ともかく、大きく育つように植えなければと私も
真剣に取り組みましたが、なかなか均等には植えられませんでした。最後に、子どもたちが「元気
で大きく育ってね」と苗に話しかけているのを聞いて、私も「がんばってー」と苗にエールを送りまし
た。


■□■水車(みずぐるま)に挑戦
昼食後は、魚が琵琶湖からあがってくる魚道を見にいきました。魚道に向かうまでに、昔ながらの
水車(みずぐるま)と呼ばれる水路から田んぼに水を流し込む農具を体験させていただきました。
昔はふんどし姿でこの水車を30分ほど回したとか。

■□■魚は田んぼで育つ!?
最後は再び、堀さんから魚道にあがってくる魚についてお話がありました。今はザリガニぐらいし
かいませんが、田植え後の雨の日の夜にフナ、コイ、ナマズ、ドジョウなどが魚道を通って、田ん
ぼにあがってくるそうです。魚たちは田んぼにあがって2日ほどで産卵します。例えば、フナは1匹、
10万個ほど卵を産みます。琵琶湖ではブラックバスなどに食べられほとんど孵化しないそうですが、
田んぼでは、3,4万個が孵化をするそうです。また、田んぼは栄養が豊富なので、成育も早いそう
です。2,3センチになったら琵琶湖に放流します。
「生き物によし」「子どもによし」「地域によし」「琵琶湖によし」「農家によし」と言われるゆりかご水
田ですが、魚のために除草剤の毒性を低いものにし、散布回数などにも配慮しているため、草抜
きが大変だそうです。


■□■滋賀から東京、そして世界へ
東京からの参加者に、どうして滋賀まで参加しに来られたのかを伺うと、東京でも開発などで
大切な自然が壊されているので、今後は人間の手で自然を取り戻そうとしている活動を参考
にしたいと思っていたところ、縁あって、須原魚のゆりかご水田協議会の方とお会いし、去年
から通っているとのことでした。
その方は、「ここのお米は本当においしい。多くの人にこの取組みもこのお米の味も知っても
らいたい」と冊子を作り、今年6月にブラジルのリオデジャネイロで行われる地球サミットで、
「魚のゆりかご水田」の紹介をしてくるそうです。
滋賀での地道な取組みが、東京という離れた場所の人とつながり、さらには世界につながっ
て、広がっていく。「魚のゆりかご水田」の取組みにはこれからも目が離せません。
■□■今後の予定
次回は6月23日(土)午前10時より、滋賀県野洲市で「須原魚のゆりかご水田観察会」が開催
されます。草抜きのお手伝いやお米の購入者も募集中とのこと。
問い合わせ・申し込みは須原魚のゆりかご水田協議会の堀彰男さんまで。
メールアドレス ayao@hori55.com
環境学習推進員 正阿彌 崇子
5月12日(土)、滋賀県の野洲市で行われた田植え体験(須原魚のゆりかご水田協議会主催)に
参加してきました。始まる頃は小雨がぱらつき、とても寒かったですが、参加者は水田のオーナー
を中心になんと130名!しかも、東京から兵庫の子どもから大人まで、地域も年齢も幅広い方々が
参加していました。


■□■「魚のゆりかご水田」とは
「魚のゆりかご水田」とは、魚が琵琶湖と田んぼを行き来できるようにし、生きものと人間の共生を
めざして、かつての田んぼを復活させようとしている水田です。
まずは、ゆりかご水田協議会の堀彰男さんから、今から植える苗はどうやって育てられてきたか、
そして、今後どうなるのかを、写真を使って丁寧に説明していただき、その後、田んぼへと移動しま
した。
■□■いよいよ田植え体験
田んぼを前に、子どもも大人も興奮ぎみ。「きゃー冷たい」といいながら、長靴や裸足で田んぼに入
って、田植えをしました。
泥の中はぬるぬるで気持ちいいような悪いような。ともかく、大きく育つように植えなければと私も
真剣に取り組みましたが、なかなか均等には植えられませんでした。最後に、子どもたちが「元気
で大きく育ってね」と苗に話しかけているのを聞いて、私も「がんばってー」と苗にエールを送りまし
た。


■□■水車(みずぐるま)に挑戦
昼食後は、魚が琵琶湖からあがってくる魚道を見にいきました。魚道に向かうまでに、昔ながらの
水車(みずぐるま)と呼ばれる水路から田んぼに水を流し込む農具を体験させていただきました。
昔はふんどし姿でこの水車を30分ほど回したとか。

■□■魚は田んぼで育つ!?
最後は再び、堀さんから魚道にあがってくる魚についてお話がありました。今はザリガニぐらいし
かいませんが、田植え後の雨の日の夜にフナ、コイ、ナマズ、ドジョウなどが魚道を通って、田ん
ぼにあがってくるそうです。魚たちは田んぼにあがって2日ほどで産卵します。例えば、フナは1匹、
10万個ほど卵を産みます。琵琶湖ではブラックバスなどに食べられほとんど孵化しないそうですが、
田んぼでは、3,4万個が孵化をするそうです。また、田んぼは栄養が豊富なので、成育も早いそう
です。2,3センチになったら琵琶湖に放流します。
「生き物によし」「子どもによし」「地域によし」「琵琶湖によし」「農家によし」と言われるゆりかご水
田ですが、魚のために除草剤の毒性を低いものにし、散布回数などにも配慮しているため、草抜
きが大変だそうです。


■□■滋賀から東京、そして世界へ
東京からの参加者に、どうして滋賀まで参加しに来られたのかを伺うと、東京でも開発などで
大切な自然が壊されているので、今後は人間の手で自然を取り戻そうとしている活動を参考
にしたいと思っていたところ、縁あって、須原魚のゆりかご水田協議会の方とお会いし、去年
から通っているとのことでした。
その方は、「ここのお米は本当においしい。多くの人にこの取組みもこのお米の味も知っても
らいたい」と冊子を作り、今年6月にブラジルのリオデジャネイロで行われる地球サミットで、
「魚のゆりかご水田」の紹介をしてくるそうです。
滋賀での地道な取組みが、東京という離れた場所の人とつながり、さらには世界につながっ
て、広がっていく。「魚のゆりかご水田」の取組みにはこれからも目が離せません。
■□■今後の予定
次回は6月23日(土)午前10時より、滋賀県野洲市で「須原魚のゆりかご水田観察会」が開催
されます。草抜きのお手伝いやお米の購入者も募集中とのこと。
問い合わせ・申し込みは須原魚のゆりかご水田協議会の堀彰男さんまで。
メールアドレス ayao@hori55.com
環境学習推進員 正阿彌 崇子
金環日食を振り返ろう!
こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
皆さん、金環日食は見ましたか?
5/21の朝7時半、日食レンズを通して、丸いオレンジ色の輪っかを見た時には、感動しました。
現在、琵琶湖博物館のアトリウム(無料空間)では、「世紀の天体ショー 金環日食を振り返ろう!」コーナーが設置されています。
約5分おきに撮影された日食の様子と共に、皆さんが見た金環日食の様子や周りの変化、気づいたことなどを書き込めるようにしています。
皆さんが撮影した写真も貼り付けられます。
皆さんが書き込んだ振り返りコメントには「へぇー、そんなこともあったんや」というのも。
ぜひ、博物館で金環日食を思い出してください。7/1(日)まで、設置しています!
そよかぜ∽滋賀の環境学習ニュース◇第141号◇を発行しました
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滋賀の環境学習メールマガジン(2012.6.1発行)
そ よ か ぜ 第141号
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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◆━━━┓
┃もくじ┣━━6月5日は環境の日、6月は環境月間です━━━━━
┗━━━◆
【1】特集1 ホタルを見に行こう
【2】特集2 水無月のイベント
【3】施設で楽しむアクティビティ
【4】琵琶湖博物館のイベント
【5】もっと知りたい人へのお知らせ
【6】助成金・募集など
【7】情報をお待ちしています
★☆━ 今号のミミヨリ ━☆★━━━━━━━━━━━━━━━
…‥‥…━…‥‥‥‥…━…‥‥
ザーザー、ゲロゲロ・・・何の音?
──────────────────────────────
今日から六月です。見た目に華やかな春の季節が過ぎ、しとしと降る雨とと
もに、しずかに梅雨入りを待つ日々。もっとも、今少し経てば、カエルたちが
本調子で歌いはじめ、特別耳を傾けなくとも、おのずとにぎやかになります。
さて、今月は、ホタル観賞にはじまり、水のめぐみを五感で楽しむイベント情
報が多く集まりました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★
予約などご確認の上、各イベントにお出かけください。
続きを読む
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そ よ か ぜ 第141号
発行:琵琶湖博物館 環境学習センター
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┃もくじ┣━━6月5日は環境の日、6月は環境月間です━━━━━
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【1】特集1 ホタルを見に行こう
【2】特集2 水無月のイベント
【3】施設で楽しむアクティビティ
【4】琵琶湖博物館のイベント
【5】もっと知りたい人へのお知らせ
【6】助成金・募集など
【7】情報をお待ちしています
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ザーザー、ゲロゲロ・・・何の音?
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今日から六月です。見た目に華やかな春の季節が過ぎ、しとしと降る雨とと
もに、しずかに梅雨入りを待つ日々。もっとも、今少し経てば、カエルたちが
本調子で歌いはじめ、特別耳を傾けなくとも、おのずとにぎやかになります。
さて、今月は、ホタル観賞にはじまり、水のめぐみを五感で楽しむイベント情
報が多く集まりました。
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予約などご確認の上、各イベントにお出かけください。
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