市民活動支援 県域団体ブログ

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Posted by 滋賀咲くブログ at

棚田百選の畑の棚田で草刈り

2015年07月31日

こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと、池田勝です。
またまた、棚田へ。今回は、棚田百選にも選ばれてる高島市の畑(はた)地区です。

参加者は、私も含めて5名。近くは大津市雄琴から、栗東市、そしてなんと大阪と奈良からも来られました!
奈良からの方は、棚田ボランティアで滋賀を回っておられる常連の方。1泊で滋賀を楽しんでおられます。
栗東市の方は、お近くの走井の棚田ボランティアに参加して、今回は足を延ばして来られました。
地域の方も各家から総出で草刈りや溝掃除に出ておられます。



軽トラに草刈り機を積んで、いざ草刈りへ。村の周囲をぐるりと囲んでいる獣害対策の柵の周辺の草を刈ります。
畑は、棚田の景観を保全するために、田んぼのすぐ近くでなく、集落と山の間に柵が張り巡らされているのです。

毎度ビフォアーアフターを忘れているのですが、こんな調子です。

草刈り前の柵のあたり。


草刈り後の様子です。
私が、まだまだ草刈り機をマスターしきれていないのが分かります。
草刈りは、右から左へ刈るのが基本(刃の回転方向が反時計まわりのため)なのですが、斜面と柵と出入口の関係で、逆の左から右となり、上手に刈れていません。

この日は、8時からの作業だったのですが、午前中だけでも汗が滴り落ちました。
休憩時に飲むお茶が、すぐにその後の作業で汗となって出ているような状態。


お昼休憩時は、みな横になり午後からの作業に備えて体力の回復に努めます。


休憩時に、畑地区のさらに上へ。棚田が一望できるポイントから眺めました。
遠くは、びわ湖、そして伊吹山も見えます。
暑い日でしたが、空気が澄んできれいに棚田が見えるので、皆さん「おーいいねぇ」の声。


昼からも山裾へ移動して、草刈り。


そもそも、なぜ草刈りをするのでしょうか?
・棚田の景観を守る。
・鹿や猪が隠れる場所をなくす。
・草が繁茂すると獣害柵の電柵の電流が放電してしまう。
全部の草が刈れると良いのですが、まずは柵の周りを刈って獣害を防ごうとしておられます。


地域の方の努力で、畑の棚田が守られています。
中干しも終わり、畑のきれいな水が各田んぼに引かれ、穂が出始めた稲はドンドン成長しています。


一部、成長の遅い田がありました。これから大きくなるのかなぁと不思議に思いますので、聞きました。
そうすると・・・
「田はほっとくと草が生えるし、あかんようになる。畑の棚田の景色もなくなってしまう。この田では、たぶん稲はとれへんやろうけど、棚田を守るために、田植の時期に間に合わなくても田植をしているんや。喜ぶんは棚田の写真を撮る写真家さんだけやろうけどな。」
笑いながら話されていましたが、その言葉には地域への思いがしっかりと入っていました。


畑は、積極的に活動もしておられます。棚田オーナー制度(大阪からの方も棚田オーナーでした)や、酒米づくり(高島市勝野の萩之露ブランドで、「里山」というお酒を出しておられます)、農家民泊(先日も海外から宿泊されたお客さんがおられたのこと)、そして、棚田みそも販売しておられます。
私も1つ購入して、これから使う予定です。

夕方の帰り際、各家庭の草刈りをしておられました。朝も昼も、そして夕にも作業をされる体力に脱帽!と思い、声をかけました。すると、
「みんなで作業する日は、自分の家や畔回りは、昼間にすると迷惑がかかるからね。それに涼しくなってきたから作業はしやすいよ」との返事が返って来ました。

地域のこと、周囲の人の思いも考えながら作業をしておられる姿に、地域で生きる誇りと心を感じたような棚田の1日でした。

ぜひ、皆さんも棚田ボランティアへ!畑の棚田ボランティアは次回は、8/9(日)です。
詳しくは、おうみ棚田ねっとをご覧ください。




Posted by BIWAちゃん at 17:15 環境学習センター

曲谷まがり君の里で、棚田ボランティアと地域探検

2015年07月21日

こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。


突然ですが、「曲谷まがり君」です。
よく見てください、眼が曲、鼻と口とちょび髭で谷となって、棚田の美味しいご飯を持っています。
棚田米のおしゃれな米袋に描かれています。

今回の棚田ボランティアは、姉川沿いにのぼった曲谷(まがたに)地区です。
伊吹山の麓、姉川沿いには、いくつか集落があり、先日の小泉地区からさらに、大久保、下板並、上板並、東草野、吉槻、甲賀とあって、曲谷地区となります。そして上流には姉川ダムがあり、さらに上の集落は甲津原となります。


曲谷集落には、2年前に博物館でお世話になった切り絵作家の早川さんもお住まいで、お会いしてびっくり。
早川さんら地域おこし協力隊員の方など曲谷へ移住して来られた方もおられます。
(曲谷まがり君のデザインは、早川さんの奥さまが描かれたとのこと。こんな所にも新しい力が発揮されています。)

今回の棚田ボランティアも草刈りです。そう梅雨前は草刈りの季節です。
少しずつ慣れてきた草刈り機片手に、棚田へ。

曲谷は、姉川ダムが出来た際に、棚田が整備されて1枚1枚の田が大きくなりました。そのため田の段差が大きくなり、急斜面の大きな畔が出来ました。その畔をアジサイが咲き誇る景観にしようとしておられます。
今日の作業は、そのアジサイの合間の草刈りです。


急斜面なので、草刈り機で刈るのにも、平面以上に慎重になります。
アジサイを切らないように、かつ根元から草を刈るようにと、腰や足を安定させて、草刈り機を振ります。
皆さん上手に刈って、ドンドン進まれるのですが、私はとにかく安全策で、ボチボチです。


時折休憩しながら、進みます。草刈りが進むと田と畔が美しくなるのを感じます。


少しずつ咲き始めたアジサイと曲谷の集落です。
整備されて大きくなった田ですが、一方で過疎や減反も進み、耕作放棄された田も増えているとのこと。
集落営農でがんばっているそうですが、すべての棚田に稲を植えるのは難しいそうです。
短い作業でしたが、汗をたっぷりかきました。腰と足の筋肉がキテます。やはり斜面の草刈りは難しいですね。


草刈りで、カヤネズミの巣を見つけました。
こんな発見もあります。


集落の方と参加者みんなで昼食を取りながら、オコナイのビデオを見せてもらいました。
姉川ダムの整備時だそうで、「あのじいさんは、もうおらへんなぁ」とか「このボン、あそこの兄さんちゃうんかいな」と笑いが起きていました。
私は、湖北地域の”オコナイ”という言葉は知っていたのですが、どんな行事なのか知らず、何を行う?という程度でしたので、ビデオを見ながら、「これ何?」「なんでこんなことしてるの?」「今なんて話してはった?」と不思議ばかりでした。集落ならではのお祭りや行事が残っている良さを教えてもらいました。

曲谷は、何といっても”石臼”の里です。
姉川の集落でも、曲谷だけで石臼用の石が採取され、加工もされていました。
(姉川上流の集落は、すべて石臼の集落と勘違いしていました。現地に行って教えてもらえることばかりです)


曲谷の石臼は、他の石臼と異なる加工をしてあり、穴が四角いのが特徴です。
普通は丸いそうで、四角い穴があれば、曲谷産だと分かるそうです。

ビデオを見た後は、曲谷の集落探検です。ビデオに出ていた神社やお寺も通ると、「あーこれがさっきの!」と納得。


白山神社には、乳銀杏があります。この乳銀杏だけでなく、巨木が立ちならんでおり、小さな神社なのに、存在感がたっぷりです。


そして、神社には、美しく冷たい水が湧いています。
神社だけでなく、曲谷の集落には各地で水が流れてます。
一般的に伊吹山山系からの水は、硬水で飲料にはあまり向いていないのですが、曲谷の水は軟水です。
「硬水ばかり飲んでたら、お腹に石がたまるで~」「うちらの水はだいじょうぶなんや、ええ水やで」と。
豊かな美しい水がある地域、そんな自信が地域の方の言葉から感じられました。
姉川沿いのどこからかは分かりませんが、下と上では湧いている水に違いがあるようです。
硬水と軟水の境目を知っている人がいれば教えてください。


あるお家の階段です。
よく見てください。階段が石臼で出来ています!なんと贅沢な!
これくらい石臼を生産しておられた地域なんですね。

棚田ボランティアに来たのですが、曲谷地域を楽しむエコツアーに参加したような1日でした。
地域の方に、地域の良さを教えてもらえる、魅力たっぷりの棚田ボランティアでした。

ぜひ、皆さんも棚田ボランティアへ行ってみましょう!地域の良さや楽しみがいっぱい詰まっています。
詳しくは、こちら おうみ棚田ネット へ




Posted by BIWAちゃん at 10:39 環境学習センター

伊吹山の麓で、棚田ボランティア

2015年07月16日

こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
台風が迫ってますね~ 皆さん、お気をつけて。


5月のことですが、米原市の伊吹山の麓、姉川の上流の小さな集落「小泉」地区へ、棚田ボランティアに行ってきました。
棚田保全では草刈りが大事な作業。そこで、今回は草刈り機の使い方を教えていただいて、実際に棚田で草刈りを行いました。


教えてくださったのは、北部森林組合の伊夫伎さん。
(余談ですが、米原にはイブキ姓がたくさんおられますが、伊吹山の伊吹を姓に使うのは恐れ多いとのこと。それで、伊夫伎さんや息吹さん、伊富貴さんなどバリエーション豊かにイブキ姓がおられるとのことです。)


普段、山林で草刈り機を1日中使っておられるとのことで、安全、使い方、メンテナンスなどを凝縮して教えていただきました。
伊夫伎さんら、山仕事で草刈り機を使っておられる方は、1日で7~8枚も草刈り機の替え刃を用意しておられ、休憩の度に、刃を変えて仕事をするそうです。替え刃は日々、研ぎ器で目立てを行うことで、楽に草が刈れるので、作業する体への負担も、機械への負担も違うそうです。1日8時間、1週間草刈り機を使うことを考えると、刃を良い状態にしておくのは、相当大事なことです。
これまで、草刈り機の刃は、消耗品と考えていた私。道具はやはりメンテナンスをしてナンボなんですね。
ちなみに、他から持参されておられた草刈り機の刃は、角がなくなっており、「そりゃ切れんわ~」という状態でした。


そして、伊夫伎さんによる実演。
軽々と草刈り機を扱って、草を刈っていかれます。まるで、絨毯の上でコロコロをするかのようです。
当然、草が少ない所なのですが、草刈り機と腰の動き、足の運び方、刃の角度、刈った後の草を右へ集める流れと、とてもスムーズです。
私のへっぴり腰とは大違い。私は、草刈り機を振り回して、無駄にガソリンを使い、トラ刈りになるという状態です。


参加者の皆さんと少し練習してから、いざ棚田へ。


斜面や細い畔の草を刈っていきます。
偉大な伊吹山を仰ぎ見て、時々気を引き締めながら草を刈りました。


終了後、皆さんでハイチーズ。
お話を伺うと、なんと愛知県から来た方も!この方は何かボランティアをしたくて、検索していたそうです。しかし、大抵のボランティアは大学生などの若者向きだったそうで、大人が参加できるボランティアないかなぁと思っていたところ、「しが棚田ボランティア」にヒットしたそうです!
遠くからのご参加、ありがとうございます!滋賀の棚田ファンがまた1人増えましたよ。
また、すぐ近くに住んで20年になるのだが、こんな棚田があることを全く知らなかった。知ったからには、ドンドン手伝うよ!と小泉の棚田保全に通う方も。
そして、参加の女性方に、草刈り機の扱いが大変ではないか?と聞きましたら、意外にも「草を刈っていく作業が楽しい」「刈れた結果が見えていくから、励みになる」と、草刈り大好きなお返事。
地元小泉地区の嶋野さん(伊吹山スロービレッジ)も、実は大阪から移住されています。
新しい人との出会いを楽しめるのも、棚田ボランティアの魅力です。


昼食を食べたのは、大きな大きな古民家。
空き家になっているそうで、小泉の地域づくりの拠点として、今後整備していくそうです。


午後は、棚田の田植えのお手伝い。
こちらは、棚田オーナーのお母さんと娘さんが手植えでしておられます。
この娘さん、小学5年生ですが、よく働きます。田んぼが大好きなんだそうです。
去年は、鹿に入られて、ほんの少ししか食べられなかったけど、獣害対策をして今年こそは、たくさん食べたい!とのことです。
伊吹山と姉川の渓谷が迫る棚田。清らかな水で、すくすく育って欲しいものです。
(今頃はだいぶ大きくなっているのでしょうね。見に行かなければ。)

小泉地区では、来る7/26(日)にも棚田ボランティアの活動が行われます。
ぜひご参加ください!
詳細は、こちら 「棚田ボランティアの募集(米原市小泉)」について をご覧ください。




Posted by BIWAちゃん at 18:30 環境学習センター

親子自然あそびの広場 7/15のお知らせです

2015年07月11日



こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
昨年度まで「ちこあそ」として実施していました「ちっちゃなこどものしぜんあそび」から、「親子しぜんあそびの広場」として、琵琶湖博物館主催から、こどもと自然の研究所主催として、5月から実施しています。

先月の6月は、運よく雨は降らず、みんなで野菜の種を蒔きました。
少しずつ育っていますので、お楽しみに!
(アクシデントもいろいろ、そちらもお楽しみに!)
(お申し込み・お問い合わせは、こどもと自然の研究所 池田宛てへお願いします)

日 時:2015年7月15日(水)10:00-14:00  途中帰りも可

対 象:2~4才位の子どもと保護者の方 10 組

場 所:琵琶湖博物館 生活実験工房 (古民家風の建物)

内 容:森や田んぼでの自然遊びや、昔のくらしの体験をします。みんなと一緒に遊んだり、保護者の方と遊んだりして過ごしま す。

持ち物:飲み物、お弁当、動きやすい格好、帽子、着替え、タオル、レジャーシートなど

雨の時:雨でも遊びます。カッパや長靴などがあれば持参ください。

参加費:無料です。受付時に駐車場の無料券もお渡しします。

申込み:eco.imasaru★mx.bw.dream.jp (★を@に変換してください)

・件名に「あそび広場」と記入

・保護者の方のお名前

・お子さんのお名前・年令

・お電話番号

をお知らせください。

お問合せ:こどもと自然の研究所 池田勝 電話:090-7093-9819



Posted by BIWAちゃん at 07:35 環境学習センター