市民活動支援 県域団体ブログ

流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

2015年10月09日

こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。
今日は、滋賀県の流域治水の取り組みです。
昨年度、馬っこフェスティバルを取材させてもらった近江八幡市立馬淵小学校4年生の連携事業です。
(昨年度の様子はこちら

フェスティバルの様子を見させていただいて、今年はできるだけ最初から子どもたちの学びを追いたい!と思い、活動の第1回となる9/15(火)、馬淵小学校へ寄せてもらいました。
(例年になく多い雨や台風の襲来で、予備日の予備日になりました)

流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから
4年生の1クラスが集合して、まずはご挨拶。
県東近江土木事務所や県庁流域政策局の方から、「川の良さ・楽しさそしてその厳しさを学んでいって欲しい」と、学習のねらいを伝えてくださり、今回の川での自然観察、歩行体験について、安全や注意、魚の採り方などがお知らせくださりました。

2グループに分かれて、まず前半グループが、川へ入ります。
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

白鳥川は、雨などの影響で少し水かさが多く、東近江土木事務所と学校が、事前に安全な場所を選択しておいてくださっていました。
また、ロープを張り範囲を指定したり、スタッフが複数入り、子どもたちが安全に活動できるようにしてくださっています。
当日は、少し冷たい川だったのですが。。。
子どもたちは元気!手網を持って、水草に隠れている魚や水生昆虫を追い求めます。しまいにはお尻が濡れてるのも気にせず、はては泳ぎそうな子どももいました。みんな元気です。
そして、終了時には、みんなで川をゆっくり横切ってみました。
なんとなく歩いていた川ですが、改めて流れを横に受けると。。。
「なかなか歩けへん」「押される~」との声。膝までもない水かさなのですが、流れによる水の強さを感じていました。

片方のグループが生きものを捕まえている間、もうひとつのグループは、事前に捕まえた魚や水生昆虫の観察です。
ギンブナ、ドンコ、ヨシノボリ、ムツ、スジエビ、ヌマエビなど滋賀県の河川ではよくいる魚たちです。
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

しかし、子どもたちに「白鳥川に入って遊んだことがある人は?」と聞くと、「はーい、遊んだことあるよ!」と答えたのは1~2割程度。川に入ったことがないと、当然魚もあまり知りません。
みんな、「これ何?これ何?小さーい、かわいいー」の連続です。
改めてこのような機会に、地域の川に入り体験することの大事さが分かります。

博物館のお魚チラシも使って、魚の種を調べてくれました。
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

事前にスタッフで魚たちを探していたのですが、子どもたちが入るとさすが!いろいろと捕まります。
ギギ、アブラボテ、カネヒラ、ヤゴ(コオニヤンマ、ギンヤンマ、カワトンボ)などが観察されました。
大人が数人で必死にやるよりも、子どもたちがいっぱい行くと捕まるもんですね。

みんなが川の体験と、生きもの観察をした後、県庁職員お手製のハンドブックでおさらい。
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから
体験が体験だけで終わらず学びとなるよう、授業のフォローに資料を作成してくださっています。

終了時には、運動会の練習をしていた5年生が様子を見に来てくれました。
「今年もやってるん?」「覚えてるで!」「川、入ったもんな!」と気軽に話してくれ、体験と学びが子どもの心にしっかり残っていること、毎年することの意味が伝わって来ました。

お片づけをして、いくつかの魚たちはクラスで飼ってくださることに。
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

お魚大好き県庁職員さんによる水槽レイアウトと白鳥川の魚たちです。(水槽立ち上げすぐなので、濁りはご容赦)
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

今日準備や授業にがんばってくださった職員さん以外の、働き手たちです。
流域治水の取り組み まずは川の生きもの探しから

今回を起点に、地域の方との防災マップづくりや、上流のダムのこと、上下水道のことなど、防災、治水、流域と学んでいく子どもたち。校長先生が、「馬淵の子どもたちは、体験からすごく学んでいるです。地域による学びが子どもたちに染みついているようです。」とお話されていました。
また、今年度は流域政策局や東近江土木事務所だけでなく、水土里ネットなど多くのゲストスピーカーも関わって下さり、学びの環がさらに倍増しているようです。先生方も毎年の学びをさらに大きな学びの環にしようと組み立ててくださっているようです。

これからドンドン学んで成長してくださることを期待しています!
そして、こんな学びが滋賀県内各地で広がっていればなぁとも。

また取材してきますー



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