市民活動支援 県域団体ブログ

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!

2015年04月23日

こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。

昨年の春に続いて、今年度の春も日野町熊野地区の棚田ボランティアに行ってきました。
昨年の様子はこちら

雨が続いていたのですが、やっと晴れた4/18(土)。
熊野地区は、日野町の中心からさらに東へ、グリム冒険の森を超えた所の集落です。
はじめて熊野へ行った時には、「えらい山奥やなぁ」と思っていたのですが、2回目となると意外とスムーズに行け、中心部から車で15分ほどの近くでした。

集落に入ると、
春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
熊野神社の巨木がでんと控え、迎えてくれます。

挨拶の後、熊野地区の方、ボランティアの方が軽トラに便乗して、近くの棚田へ。

今日の棚田ボランティアは、水路整備と枯れたコスモスの除去です。
私は、コスモスの除去へ。
棚田にコスモスが立枯れており、それをひたすら根っこから引き抜く作業です。
春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!


「なんでコスモスなんかなぁ?」「枯れたのを抜くのかなぁ?」と思っていると、
棚田はなかなか維持が大変で、ほっておくと草が生え、木が生え、もう棚田へ戻せなくなる。
稲は植えなくても、草刈りしたり、コスモスを植えて観賞したりできるようにして、維持しておけば、田んぼとして稲が植えられるとのこと。
この棚田も、来年は稲を植え田んぼにするそうです!
枯れたコスモスを抜くのは、そのままにしておくと耕運機に根や堅い茎がつまってしまうからだそうです。
ちなみに、火を入れて焼いてしまったらええやんと思いがちですが、春は火を入れると大変なことになるそうです。
以前、山が燃えたことがあるそうです。

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
作業をしていると足元で、ぴょんと跳ねるアマガエルが。
陽気に、冬眠から覚めて、「早く田んぼに水が入らないかなぁ」と思っているんでしょうね。

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
何段もの棚田に枯れたコスモスがあったのですが、ボランティアみんなでやると少しずつ棚田の土が見えてくるようになり、お昼ギリギリまでにすべてのコスモスが除去できました!

集合時は肌寒かったのですが、作業を始めると暑いくらい。皆さん上着を脱いで作業をしておられました。

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
熊野は、夏場でも31度にならず、エアコンはあるけど動かしたことはないほど、平地と気温の違いがあり、満開の桜を楽しめました。

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
作業が終わり、熊野神社の冷たい清水で手を洗い、

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
ぼやっとしていると、コンコンコンコンコンコン、コンコンコンコンコンコンと遥か高い所で音がします。
何の音かと見上げていると、地元の方が教えてくださいました。
「キツツキやで。よく木を叩いとる。それにムササビもおるで。夕方から夜に飛んでるようや」
静かな集落と巨木に守られて、動物たちが熊野の人と一緒に生きているのですね。

キツツキやムササビがいる一方、鹿や猪、猿の被害も大きく、稲は柔らかい時に鹿にやられ、稲穂が出てくると猪が親子で穂のデンプンを吸いに来て、実ると猿が米をしごいて食べていくとのこと。
電柵でも追いつかず、野菜や果樹などの畑は、下へ降りて畑をわざわざ借りているとのことです。
こちらでも獣害は深刻です。

春の日差しいっぱい、棚田ボランティア行ってきました!
終了後、集落のお母さん方お手製のお昼ご飯をいただきました。
カレーも美味しかったのですが、おばあさんが作られたらしい奈良漬けが私には一番!でした。

ご飯をいただきながら、おしゃべり。
労働組合の皆さんは、長浜や米原から通ってもう3年。
熊野に来る前には、組合活動として地域に貢献できるものを1年かけて探したそうです。
田植えや稲刈りのイベントとなると東京、大阪からも組合活動を通して熊野へ来られるそうで、田んぼの泥やカエルを見たことがない子どもたちや家族が、棚田をたっぷり体験してくださっているそうです。

熊野の会長さんに聞くと、棚田ボランティア活動が始まって、休耕田だったところが少しずつ棚田として戻っているそうです。
ボランティアの方も増えることで、さらに地元の方が元気になって、今年はここ、来年はあそこと、棚田へ稲を植えておられるそうです。

これから田んぼがにぎやかになる季節です。ぜひ皆さんも棚田へ!
滋賀県の棚田ボランティアのHPはこちら「おうみ棚田ネット」でどうぞ。
メールマガジンそよかぜでも、棚田ボランティア情報アップしています。



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