市民活動支援 県域団体ブログ

お魚里帰り大作戦

2012年10月16日

こんにちは。琵琶湖博物館 環境学習センターのまっちゃこと池田勝です。

先週の土曜日、草津市新浜のイオンモール近くで実施されました「お魚里帰り大作戦」に参加してきました。
普段は入れない湖岸の広い範囲が、実はビオトープとして、お魚の楽園になっていたのです。
今回は、そこにいる魚たちの調査と、鮒などビオトープで育った魚たちを琵琶湖へ戻すために実施されました。
お魚里帰り大作戦

この水路で琵琶湖とビオトープがつながり、春に産卵のために魚たちが魚道の堰を乗り越えビオトープへやってきたのです。今日は、ビオトープで育ったであろう魚たちを捕まえます!
お魚里帰り大作戦

参加者は、子どもから大人まで、こどもエコクラブの参加などもあり、20名弱。胴長を着て、準備万端です。
まずは、ビオトープの概要やヨシ、ガマのお話を聞いて、早速ビオトープへお魚取りに出掛けます。
お魚里帰り大作戦

最初はおっかなびっくりで、そっーと、入っていきます。
お魚里帰り大作戦

このビオトープ、普段は水深30センチほどの広い池なのですが、水みちが掘られ、1週間ほどかけて水が抜かれ、魚たちはそこへ集まっています。
みんなで網を持って、魚たちを追い込んでつかまえます。
お魚里帰り大作戦

ドンドン魚が取れ、バケツで集め、全体を種類分けし、数を数えていきます。
お魚里帰り大作戦
鮒や鯉の見分け方などを習いながら、子どもたちも種類分けをしていきます。
もう、初めの恐々した様子はありません。40センチ以上ある鮒もがっちりわしづかみして、バケツへ放り込んでいきます。

残念ながら外来種も見つかります。
カムルチーをみんなで恐る恐る触っています。
お魚里帰り大作戦

全体で取れた魚たちは以下です。
 コイ科 コイ 21匹、ギンブナ 420匹、ヒブナ 1匹
 ワタカ科 ワタカ 25匹
 タイワンドジョウ科 カムルチー 10匹
 サンフィッシュ科 オオクチバス 15匹、ブルーギル 30匹
 ハゼ科 ヨシノボリ 5匹
お魚里帰り大作戦

お魚里帰り大作戦

捕まえた在来種は、みんなで琵琶湖へ放しました。
「大きくなれよ!」
お魚里帰り大作戦

外来種は外来魚回収ボックスへお願いしたとのこと。

また、さらにびっくりでしたが、こんな外来種もかかりました。
アライグマです。
お魚里帰り大作戦
特定外来生物ですので、引き取ってもらったとのことです。

今回は捕れませんでしたが、春にはナマズも琵琶湖からたくさんあがってきていたとのことです。
昔は、琵琶湖と内湖や田んぼがゆるやかにつながり、魚たちの産卵場所となっていたのですが、内湖の干拓や田んぼ周辺の改変でそういった場所が少なくなりました。
このビオトープも魚たちの貴重な産卵場所であることを、泥にまみれながら、たっぷり体験できました。



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